Quantcast
Channel: SPICE(スパイス)| エンタメ特化型情報メディア
Viewing all 42981 articles
Browse latest View live

ももいろクローバーZ、『MomocloMania2019』 BD&DVD本日リリース 日本初披露となった「背番号」のライブ映像も公開

$
0
0

ももいろクローバーZが、本日発売となった『MomocloMania2019 -ROAD TO 2020- 史上最大のプレ開会式』LIVE Blu-ray&DVDより、本ライブにて初披露されたメジャー・リーグ ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手の2019シーズン登場曲「背番号」のライブ映像を公開した。

この楽曲はGReeeeNが手掛けており、「戦おう」と決めたすべての人たちへ向けた思いが込められた高揚感を高めるアッパーな楽曲に仕上がっている。今回公開されたは日本初披露となるライブ映像は、躍動感あふれるダイナミックなパフォーマンスと歌唱でメッセージを伝えるメンバーたちの姿にも注目だ。

2017年より行われてきた夏の超大型ライブ『MomocloMania』は、「アイドルとスポーツとの融合」をテーマに掲げた公演で、ライブ中に様々な競技とのコラボレーションをしたパフォーマンスを取り入れ、2020年に開催されるスポーツの祭典を盛り上げてきた。昨年は埼玉県・メットライフドームを舞台に8月3日と4日の2DAYSで『MomocloMania2019 -ROAD TO 2020- 史上最大のプレ開会式』を開催。“応援ショー”をテーマに、217名のチアリーディングや38名のマーチングバンド、47名の日本舞踊グループ・花柳糸之社中などを迎え、元宝塚歌劇団の妃海風、グレート・ムタといった“ももクロ流”のサプライズゲストも登場しての華やかなステージが繰り広げられている。

2日間で計66,130人のモノノフ(ももいろクローバーZのファンの呼称)が集結した大熱狂の一夜を、Blu-ray&DVDで再び味わってみてはいかがだろうか。

「背番号」(from MomocloMania2019 -ROAD TO 2020- 史上最大のプレ開会式 Day2)


 

岡山の野外フェス『hoshioto'20』波多野裕文(People In The Box)ら第五弾出演者&オープニングアクトオーディションの結果を発表

$
0
0

5月30日(土)に岡山県井原市青野町で開催される野外フェスティバル『hoshioto'20』の第五弾出演アーティストが発表された。

今回発表されたのは、アメノイロ。、シンガロンパレード、SuiseiNoboAz、樽木栄一郎、DSPS(from台湾)、波多野裕文(People In The Box)、ネクライトーキー、ユアネス。今回出演発表されたDSPSは台湾のアーティストで『hoshioto』初の海外アーティストとなる。現在発表されている出演アーティストと合わせて29組の出演が決定している。

そして、1月より行っていた『hoshioto』オープニングアクトオーディションの結果も発表され、グランプリにMonthly Mu & New Caledonia、準グランプリにSet Freeが輝いた。この2組は5月30日のオープニングアクトとして出演が決定した。

グランプリ・Monthly Mu & New Caledonia コメント

音楽と夜空に包まれ、非日常を過ごすみなさんのそばに行けること、とても楽しみです。
最高の星空の下で最高の音楽を、鳴らせることを誇りに思う。
誰かの強い意志で動き、多くの人が共鳴して始まったのが、このフェスではないだろうか。
それならば、俺らも同じだ。
確固たる意志で、自分達の音楽で全て、証明する。星空の見えない街で生きてる人にも、俺らの音楽が日々の糧になりますように。
 

準グランプリ・Set Free コメント

京都で活動しているSet Freeです!この度は準グランプリ選出ありがとうございます!初岡山、初hoshioto、すごく楽しみです。よろしくお願いします!!

Maki 1,000枚限定500円シングル「フタリ」発売決定

$
0
0

名古屋発の日本語ロックバンド・Maki(マキ)が、4月8日(水)にタワーレコードより1,000枚限定シングル「フタリ」をリリースすることを発表した。

シングルのカップリングには、2月26日(水)に新代田FEVERにて実施され、チケットはSOLDOUTとなったMaki自主企画イベント『嶺上開花』のライブ音源を収録予定。カップリング収録楽曲の詳細は追って発表される。

なお、MakiオフィシャルTwitterでは「フタリ」をいちはやく視聴できる告知動画がアップされているのでチェックしてほしい。

また、「フタリ」のリリース記念イベントも決定しており、ライバルであり盟友的な関係にあるmoon dropとの共同リリースツアーとして東名阪3箇所を予定している。

 

DA PUMP 新曲「Heart on Fire」MVは“日本のお祭り感”と電車内で撮影された“つり革ダンス”に注目

$
0
0

DA PUMPが3月25日に発売する新曲「Heart on Fire」のミュージックビデオが公開された。

今作は、やぐらや提灯など日本の伝統的モチーフをリアレンジしたお祭り感に、カラフルでポップな要素が融合されたミュージックビデオに仕上がっている。また、“2秒で覚えられるダンス”として話題になりつつあるサビの“つり革ダンス”は、メンバーのTOMOが考案。TOMOいわく「米国で流行っているコメディアンやスポーツ選手がハッピーな時にやるダンス。つり革を右手で持って膝をクイックイッと曲げます! みんなで一緒に熱くなりましょう!」とのこと。実際の電車内や浅草新仲見世商店街など、様々な場所で披露されているところにも注目だ。 

つり革ダンス以外にも、吹き上げ花火を背景にして踊るソロダンスシーンや、ラストのサビでの子供たちを交えたダンサーと踊る商店街でのダンスシーンなど、見どころ盛りだくさんの作品となっている。 

■ISSAコメント

熱くもあり、楽しくもあり、自分自身が歌っていて元気の出る歌詞の印象です。
自分自身もそうですが、誰かの心にも火を付けられるような楽曲です。
オリンピックの競技を観ていてリンクするような熱さがあるので
人の心を熱くするような曲になればいいです。

 

家入レオ 新曲「Answer」がNHK Eテレ『メジャーセカンド』第2シリーズ オープニングテーマに

$
0
0

家入レオの新曲「Answer」が、NHK Eテレ『メジャーセカンド』第2シリーズ オープニングテーマとなることが発表された。

今回、同アニメのために書き下ろされた新曲「Answer」は、作詞を家入レオと岡嶋かな多で共作、作曲を家入レオと久保田真悟(Jazzin’ park)とで共作。25歳の節目を迎え、一つの“答え” に辿り着いた家入レオが贈る、聴く人の心を奮い立たせるアップテンポナンバーとなったそうだ。

『メジャーセカンド』は、満田拓也による小学館『週刊少年サンデー』にて連載中の人気野球漫画で、今回放送となる第2シリーズは待望の新シリーズ・中学生編。「メジャー」「メジャーセカンド」史上最多(!?)の野球女子たちも活躍するとのことなので、オープニングと共に楽しんでほしい。

気になる新曲「Answer」は、4月4日(土)17:35~スタートとなる第1話の放送より聴くことができる。

なお、家入レオは10月2日(金)愛知・ダイアモンドホールを皮切りにライブハウスツアー『家入レオ Live House Tour 2020』を開催する。

■家入レオ コメント

頑張っている人ほど、迷い涙して転びます。
そうすることでしか生きている実感は得られないし、答えをアップデートすることは出来ないのだと思います。
そうして歌との向き合い方を考え続けている私とみなさんの1曲です。

【ニュースを振り返り】2/26(水):音楽ジャンルのおすすめ記事

$
0
0

SPICE・2/26(水):音楽ジャンルのおすすめ記事

↓記事はこちらをチェック↓
▼Mrs. GREEN APPLE 留まることなく進み続けるバンドが成し遂げた、“第1章の集大成”
https://spice.eplus.jp/articles/265454

▼amazarashi、新アルバムより「とどめを刺して」のティザー映像公開
https://spice.eplus.jp/articles/265741

▼aiko、デビュー曲「あした」から最新シングル「青空」までの全楽曲をサブスク解禁
https://spice.eplus.jp/articles/265729

▼04 Limited Sazabys、『MYSTERY TOUR 2020』宮城・東京・広島・福岡公演の開催中止を発表
https://spice.eplus.jp/articles/265765

▼LUNA SEA 全国ツアーの宇都宮と金沢の計4公演を延期
https://spice.eplus.jp/articles/265767


▽そのほかの記事はこちらから▽
https://spice.eplus.jp/articles/music

小山田壮平 加藤清史郎、鈴木 福ら出演映画『#ハンド全力』の主題歌を書き下ろし 特報映像も公開に

$
0
0

2020年5月22日(金)に全国公開する松居大悟監督最新作『#ハンド全力』(ハッシュタグ ハンドゼンリョク)の主題歌に小山田壮平が書き下ろした新曲「OH MY GOD」が起用されることが決定した。また楽曲を使用した特報映像が本日公開された。


 

この映画は、熊本地震をきっかけにハンドボールをやめた高校生のマサオ(加藤清史郎)が、SNSに投稿した写真をきっかけに、「#ハンド全力」のアカウント名で復興の盛り上げ役となり、廃部寸前のハンドボール部を復活させるべく奔走する青春物語。監督は『アフロ田中』(12)で長編映画デビュー以降、若者の青春と併走してきた松居大悟。

今回、本作を観たあとに書き下ろしたという主題歌「OH MY GOD」は、不器用に傷つきながらも、信じたことに真っすぐ全力疾走する人たちの青春の一片を優しく温もりのある声で伸びやかに歌い上げている。

 (C)2020「#ハンド全力」

 (C)2020「#ハンド全力」

 (C)2020「#ハンド全力」

 (C)2020「#ハンド全力」

小山田壮平 コメント

夢中になっていたい。
周りの目なんて気にしないで、好きなことにまっすぐでいたい。
シンプルなことだけど、なかなか難しいこと。
かなりの怠け者で、すぐに無気力になってしまう自分の背中を、そっと押してくれるような映画でした。
「OH MY GOD」は輝く時を生きる人々の叫びであり、祈りの歌です。素敵な映画の一部になれて幸せです。

『IMAIKE GO NOW 2020』中止を発表、チケットの払い戻しは近日中に案内

$
0
0

2020年3月14日(土)、15日(日)に名古屋今池で開催を予定していたサーキットイベント『IMAIKE GO NOW 2020』が、新型コロナウィルス感染拡大の影響により中止されることが決定した。

主催側の公式コメントは以下の通り。

開催中止のお知らせ
イベント名 : 「IMAIKE GO NOW 2020」

「IMAIKE GO NOW 2020」に関しまして、2 月 26 日午後に新型コロナウイルス感染症対策本部にて政府に要請された方針に従い開催を中止とさせて頂きます。
イベントを楽しみにしてくださっていた皆様には大変申し訳無い気持ちですが、今は感染の拡大収束を第一に考えこの様な決断とさせて頂きました。何卒ご理解を賜ります様、お願い致します。
チケットの払い戻しに関しましては、近日中にオフィシャルサイトにてご案内をさせて頂きます。
それまではチケットの紛失等が無い様に大切に保管をお願い致します。
チケット紛失の際の払い戻しにはお答え致しかねます。くれぐれもご注意をお願い致します。


『ARABAKI ROCK FEST.20』 第四弾アーティスト発表でELLEGARDEN、サンボマスターら25組

$
0
0

今年4月25日(土)・26日(日)に宮城・みちのく公園北地区エコキャンプみちのくにて開催する『ARABAKI ROCK FEST.20』が、第4弾出演アーティストとして下記の25組と日割りを発表した。

4月25日(土)

Age Factory / ELLEGARDEN / 大宮エリーとスペシャルゲストで東北ロッケンロール!! / 佐藤タイジ / サンボマスター / しなの椰惠 / 柴田聡子 / スガ シカオ with FUYU / 竹内アンナ & Schroeder-Headz / チャラン・ポ・ランタン / TENDRE / 初恋の嵐20th×荒吐20th SPECIAL「恋の名曲ベストセレクション2001~2020」 / マイア・ヒラサワ / Maica_n、unidots / LOVE PSYCHEDELICO×GLIM SPANKY

4月26日(日)

ANTENA / indischord / Creepy Nuts / 奈良美智(DJ) / 日食なつこ / 八田ケンヂ / BruteRocks / 荒吐20th SPECIAL -BABY A GOGO GIRLS BAND STAND 東北ロッケンロール!!- / ユウ(チリヌルヲワカ)

なお、3月14日(土)に仙台Rensaにて開催予定だった『HASEKURA Revolution出演者オーディション 2次審査(ライブ審査)』については延期が決定された。これは、新型コロナウイルス感染症に関連した政府からの「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント」についての今後2週間の中止、延期の要請を受けての決定もので、振替の日程は現在調整中とのこと。

『京都 音マツリ2020』が南座にて開催決定、第一弾出演者にきゃりーぱみゅぱみゅ、坂東玉三郎、クレイジーケンバンド、真心ブラザーズの企画も

$
0
0

4月29日(水・祝)から5月10日(日)までの期間、京都・南座にて、日ごとに様々なアーティストが登場する音の祭典『京都 音マツリ2020』が開催され、第一弾出演アーティストが発表された。

今回発表されたのは、4月29日(水・祝)、4月30日(木)坂東玉三郎(特別企画『坂東玉三郎 世界のうた 2020』)、5月2日(土)きゃりーぱみゅぱみゅ(『きゃりーぱみゅぱみゅ かまいたち TOUR 2020』)、5月9日(土)真心ブラザーズ(『真心ブラザーズ 京都フォーク村』ゲスト:奥田民生、小泉今日子、橋本絵莉子、and more)、5月10日(日)クレイジーケンバンド。さらに5月4日(月・祝)には配信音楽番組『music monster』のスペシャルイベントも開催される。

本イベントは、伝統と革新をコンセプトに、ジャンルを超えた多彩なアーティストが賑々しく日替りで繰り広げる特別な音楽祭。前年開催された『京都ミライマツリ2019「音マツリ–OTOMATSURI–」』に続き、二回目の開催となる。

チケットは現在、4月29日(水・祝)、4月30日(木)公演のみ発売中。他公演のチケットは後日発表となるので、追加情報をチェックしよう。

BTS、アルバム『MAP OF THE SOUL : 7』リード曲「ON」2本目のMVが完成

$
0
0

BTSが先日リリースした4thアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』からリード曲「ON」2本目のMVが2月28日0時に公開される。

21日にニューアルバムと一緒に公開した「ON」の“Kinetic Manifesto Film : Come Prima performed by BTS”ではBTSならではのパフォーマンスを見せ、今回公開されるMVではリード曲「ON」の内容を象徴的に表現、BTSのまた違った魅力を見せているという。

有安杏果、ソロ活動始動後初の新曲MV「虹む涙」を公開

$
0
0

有安杏果が、ソロ活動始動後初の新曲「虹む涙」のMVを公開した。

同映像は、「歌を、言葉を、届けたい」という本人の想いのもと、有安が丁寧に力強く歌う姿をワンカットで捉えており、モノクロで仕上げた映像に。2019年3月のライブ(『サクライブ 2019〜Another story〜』)でファンに向けて初披露されて以降、ファン待望の作品として、もう1曲の新曲「サクラトーン」とともに、デジタルシングルとして各配信サービスにてリリースされる。

なお、3月11日からは、全国8箇所を回るツアー『有安杏果 サクライブ 2020』を開催(3月5日の名古屋公演は延期を発表)。会場では、有安杏果オフィシャルブック『DOCUMENTARY OF ARIYASU MOMOKA 2019-2020』の販売も決定。初公開となるライブやプライベート写真、活動の区切りごとに行ったインタビューなどを通して、個人事務所設立、ソロアーティストとしての出発、写真家活動、そして結婚を経験した、有安杏果の1年間が刻まれている。

ヨルシカ、半年ぶりの新曲「夜行」の配信リリースを発表

$
0
0

ヨルシカが、3月4日(水)より新曲「夜行」をiTunes / LINE MUSICほか各配信サイト、サブスクリプションサービスにて一斉配信することを発表した。

昨年8月28日にリリースした2ndアルバム『エルマ』以来となる半年ぶりの新曲「夜行」は、新たな物語の序章を予感させる楽曲となっており、ヨルシカの今後に注目が集まる。

ユアネスの『ES』ツアーファイナルにみた、彼らの美点と充実の今、そしてこの先

$
0
0

One Man Live Tour 2020 "ES"  2020.2.16  LIQUIDROOM

昨年11月にリリースされた2ndEP『ES』を携えて8都市をまわる全国ツアー、そのファイナルにあたる恵比寿リキッドルーム公演。

青色の照明がステージを染めるなか、気合いを入れるためか、「よっしゃー!」と声を合わせるメンバーの声が舞台裏から聞こえてきた。『ES』の1曲目に収録されているポエトリー「あなたは嘘をつく」にインストトラックを重ねたSEをバックにメンバーが登場。そして「ES」からバンドの演奏が始まった。ここで黒川侑司(Vo/Gt)が「こんばんは、ユアネスです。ツアーファイナル遊びに来てくれてありがとうございます。最後まで楽しんで帰ってください」と、前の曲のリズムに乗ったままみたいな口調で挨拶する。短いセッションとタイトルコールを経ての「あの子が横に座る」では、ボーカルとギターのメロディが螺旋を描くように絡み合い、頼もしいリズム隊を土台に飛翔していく。およそ1年前、WWWワンマンのときは、序盤、メンバーの緊張が演奏に出てしまっている感じが否めなかったが、今日は最初から程よいゆとりがある。また、例えば「cinema」のプログレ的なイントロで各楽器のフレーズがしっかりと噛み合うようになっていたりと、全体的にバンドとしてのまとまりが良くなった印象もある。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

シンコペーションのリズムが疾走感を後押しするアッパーチューン「少年少女をやめてから」でフロアを温めたところで最初のMC。黒川が「今日はね、ワンマンライブっちゅーことでたくさんの時間を設けておりますよ」と前置きしつつ、「ユアネスの魅力をしっかり見せることができたら」と意気込みを語った。そのあとに演奏したのは「凩」、そして「色の見えない少女」と、ライブやMVを通じてファンに親しまれてきた2曲である。例えば「色の見えない少女」では、<色づいた>というフレーズを境に照明がカラフルになるなど、シンプルだが細やかな演出も嬉しい。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

2度目のMCでも黒川がマイクを取る。ここでは、カンペ代わりにスマホを見ながら、6~7月に東名阪で自主企画を開催することを発表。今日の衣装がアーティスト写真と一緒であることを観客に報告したり、満杯のフロアを見渡しながら「見てくださいよ! 端から端まで!」と嬉しそうにしたりしていた。そして「Bathroom」。バンドのアンサンブルが描く壮大なサウンドスケープと、訛りやたどたどしさを残したままの素朴なMCとのギャップに面食らう。このキャパシティの会場をしっかり満たすことのできる――いや、むしろもっと広い会場で鳴らされてもいいようなバンドの演奏に、この1年間での成長を感じた。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

SEによるインスト曲「T0YUE9」を挟み、「夜中に」、「日々、月を見る」へ。どちらもボーカル+同期のピアノから始まるスローバラードであり、黒川の穏やかな歌声に観客がうっとりと聴き入っていた。直前まで黒川と一緒に歌詞を口ずさんでいたバンドのメインコンポーザー・古閑翔平(Gt)による、グッと感情を入れ込んだ、歌心溢れるソロも素晴らしい。続く「100㎡の中で」は、ウォーキングベースと哀愁あるコードが特徴的なジャズテイストの曲。セットリストにピリリとアクセントを効かせる存在だ。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

3度目のMCでは、古閑が「やりたいことがある」と切り出す。そして4月から放送が始まるTVアニメ『イエスタデイをうたって』の主題歌として新曲を書き下ろしたことをファン改めて報告し、みんなが「イェーイ!」とリアクションする様子を動画に収めていた。そんななか、「本当に素敵な作品なんです。関わる方々も素敵な人たちばかりで、勉強になったし……」と語りながら思わず涙ぐむ古閑。突然のことにメンバーは驚きながらも、おそるおそる横からフォローを入れる。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

古閑は、前作『Shift』から『ES』をリリースするまでに1年空いたことに触れつつ、「待たせてしまったかもしれないけど、自分が納得した状態で曲を届けたいんです」「やっぱり忘れられたくないわけですよ。自分がいなくなっても音楽だけは残ってくれるから……」「一節一節、一音一音、汲み取ってもらえたら幸せであります」などと語っていた。年間で何百もの新曲が世に放たれ、新人アーティストが続々と出てくるこのご時世、確かにいち作家として不安に思うこともあるかもしれない。しかし――

ユアネス Photo by Daisuke Miyashita

ユアネス Photo by Daisuke Miyashita

曲それ自体のみならず、MVやアートワーク、CDパッケージ等も含めた作品群の完成度の高さに拘り、きめ細やかに制作をしているからこそ、それ相応の時間がかかるのだろう。また、イントロのカッティングギターを打ち込みに任せることで黒川が呼吸を整える時間を十分に確保したり、微細な強弱を表現するためにフェードアウトするドラムを打ち込みにしたり……と、生音至上主義的な考え方から距離を置いて、最適な演奏法を選択するやり方からは、音楽の純度を高く保つことを最優先するバンドの姿勢を読み取ることができた。そういうこのバンドの美点、“作品”に向かうときの誠実さを、少なくとも目の前にいるオーディエンスはちゃんと分かっているのではないだろうか。この日のフロアの温かな空気がそんなことを物語っていたように思う。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

そのあとに演奏した「紫苑」が良かった。感情を曝け出す類のMCをしたあとに衝動剥き出しの演奏をするバンドは少なくない。が、衝動を抑制したような丁寧な滑り出しが何とも彼ららしかったし、終盤の展開がよりドラマティックになりえたのはその抑制があったからこそだった。「紫苑」はリリース時のインタビューで古閑が“自分以外の3人の協力があったからこそ生まれた”と語っていた曲。黒川の高音のロングトーンが美しく響いていく。その後、<「はじめから」だっていいから/「つづきから」じゃなくたっていいよ/空っぽな今日を注いでほしい/しわくちゃな「i」を重ねてほしい>と唄う「風景の一部」にバンドからのメッセージを託し、本編を終えたのだった。

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Kisa Nakamura

WWWの頃は曲数がまだ少なかったためアンコールができなかったが、今回のツアーではアンコールを実施。田中雄大(Ba)と小野貴寛(Dr)が2人で物販紹介をしたあと(グッズフル装備状態で登場した小野の“今から物販紹介やります!”感が思いっきり出ている様子が微笑ましかった)、「虹の形」、「pop」を演奏した。黒川は歌詞を唄わずに観客に「ありがとう!」と投げかけ、古閑はスティックを持ち出して小野と笑いあいながらドラムセットのシンバルを叩きまくっている。ツアーの充実感の表れのようなラストシーンの眩しさに、バンドの未来を感じたのは私だけではなかったはずだ。


取材・文=蜂須賀ちなみ 撮影=Daisuke Miyashita、Kisa Nakamura

ユアネス Photo by Daisuke Miyashita

ユアネス Photo by Daisuke Miyashita

MAKE MY DAY、ライブ映像を使用した「Wake Up」のMV公開

$
0
0

シティメタルコアバンド・MAKE MY DAYが、去年12月に行なった主催ライブでの映像を使用した「Wake Up」のMVを公開した。

映像中には楽曲にも参加していたメタル系スクリーミングアイドルのBroken By The Scream・野月平イオ、雲林院カグラも登場する。

なお、MAKE MY DAYは現在アルバムのリリース・ツアーを行なっており、ツアーファイナルとなる6月12日(金)東京TSUTAYA O-WESTまでの全4箇所でBroken By The Screamとの共演も決まっている。

 


森山直太朗、アニメ『ソマリと森の神様』OP主題歌フルverの配信リリースが決定 ジャケットビジュアルも公開に

$
0
0

AbemaTV、TOKYO MX、BS日テレ にてOA中、アニメ『ソマリと森の神様』オープニング主題歌の森山直太朗「ありがとうはこっちの言葉」が、3月6日(金)0時より主要音楽配信サイトにてフルverの配信リリースが決定した。

アニメオープニングでは、「ありがとうはこっちの言葉(TV version)」として90秒尺でオンエア中だが、本楽曲のフルverが3月6日の配信スタートと共に解禁となる。

あわせて、ジャケットビジュアルも公開。アート・ディレクション&デザインは、昨年リリース「さくら(二〇一九)」、4月15日リリースの映像作品『人間の森 〜Tour Final〜』と同様、外間隆史氏が手掛けた。

『お返しもギンギン!~今日は土曜日!明日は日曜日!~ Supported by SPICE』公演延期のお知らせ

$
0
0

日本国内における新型コロナウィルスの感染拡大および日本政府より発表されました「今後2週間に渡る多数の方が集まるイベントに関しての中止や延期、規模縮小の対応要請」を受けまして、大変残念ではございますが2020年3月14日(土)梅田CLUB QUATROで開催の『お返しもギンギン!~今日は土曜日!明日は日曜日!~ Supported by SPICE』公演延期を決定致しました。

延期に伴う振替公演の日程に関しては、調整が出来次第アナウンスさせて頂きますので、チケットは大事に保管して頂けますようお願い申し上げます。

また公演延期に伴うチケットの払い戻しも実施致します。

こちらに関しましても、後日改めてSUPER BEAVERの公式ホームページ、SPICEにてお知らせさせて頂きます。

メンバーの皆様、スタッフ一同、予定通り公演を実施すべく準備を進めて参りましたが、ご来場頂くみなさまの健康と安全を考慮し、開催に至ることが出来ませんでした。

公演を楽しみにしてくださっていた皆様には心よりお詫び申し上げます。

皆様のご理解とご協力を宜しくお願い致します。

完全再現!ブリット・フロイド公演初日をレポート

$
0
0

Brit Floyd 2020.2.26  中野サンプラザ

2月26日(水)に中野サンプラザで行われた、Brit Floyd(ブリット・フロイド)の初来日公演の初日を観た。

ブリット・フロイドとは、Pink Floyd(ピンク・フロイド)を完全にライブで再現するトリビュート・バンドなのだが、これが単なるトリビュート・バンドとして侮ることはできない。

ブリット・フロイドのライブには「音楽と映像と光の一大スペクタクルショー」というキャッチコピーが掲げられており、本家が使用し彼らのアイコンともなっている周囲にライトが埋め込まれた巨大な円形スクリーンはもちろんのこと、そこに映し出される映像や、眩いほどのライティングなど、ピンク・フロイドのライブを構成していたあらゆる要素をきっちりと持ち込み再現するという。

プログレッシブ・ロックといううるさがたのファンが多いジャンルの中でも、コンセプトやそこに込められた思想までもを理解し音楽の一部として取り込むことをしてきたピンク・フロイドのファンが、果たしてどこまでこのブリット・フロイドのライブにのめり込み、共鳴することができるかに興味が沸き、実際に体験してきた。

ちなみに、筆者は、2011年に行われたピンク・フロイドの元リーダーであるロジャー・ウォーターズが開催したアルバム『The Wall』完全再現ライブに参加するために欧州へ飛んだ経験ももつ、所謂面倒くさいフロイド・ファンであることを告白しておく。また、このレポートには一部演奏曲目を含んでおり、また巻末にはセットリストが記載されているので、これからライブを楽しまれる方はお気を付けいただきたい。

Brit Floyd

Brit Floyd

初来日となった今回のブリット・フロイドのライブは「Brit Floyd "40 Years Of The Wall" In Japan 2020」というタイトルがついているが、このタイトルが表す通り1980年に発表された2枚組の名盤『The Wall』の40周年を記念したものだ。トリビュート・バンドがアルバムのアニバーサリーを祝うという発想は、トリビュート・バンドという文化があまり根付いていないこの日本ではちょっとびっくりしてしまうが、場内では先述のスクリーンにはアルバム『The Wall』を象徴する2本のハンマーのマークが映し出されているばかりでなく、会場後方のPA・照明ブースに置かれたPCのモニターにもすべてこのマークが映し出されており、こんな細かい演出からもその本気度が伝わってくる。

Brit Floyd

Brit Floyd

ほぼ会場が観衆で埋まった19時ジャストに客電が落ち、暗い中に小さくソプラノサックスが響く。「この始まりは!?」と思った次の瞬間には十二分の音圧を伴ったバンドサウンドが突如炸裂する。この公演のタイトルであるアルバム『The Wall』の冒頭を飾る「In The Flesh?」で幕を開けたブリット・フロイドのライブは、とにかく上手いの一言に尽きる。

ステージ上が、ギターが2人に、ベース、ドラム、キーボード、サックス&パーカッション、そしてコーラスが3人の計9人編成。フロントに立つギターとベースが交互にボーカルを取るスタイルは本家と同じ。

「In The Flesh?」は、本家のライブでは、特効の火柱が上がったり、戦闘機が客席の上を飛びステージに突っ込んで炎上したりするのだが、さすがにそこまでの再現はなし。ただ、ないのはそんなスケール感を要するもののみで、それ以外のものは映像も、ライティングも、ストーリー展開上非常に重要なSEまでも、すべてにおいて完璧と言っていい。文字通り、一曲目で一気にその世界へ引き込まれた。

Brit Floyd

Brit Floyd

そのままライブは、アルバム『The Wall』の曲順通りに進むという、よもやアルバム完全再現かと思わせる展開を見せるが、数曲して『The Wall』の世界観に浸りきった頭を強制的にリセットさせるかのように時計のベルが鳴り響く。そう、歴史的名盤『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』の「Time」だ。一気に別の世界へ引き込まれた観客は、そのまま、「The Great Gig in the Sky(邦題:虚空のスキャット)」での至極のスキャットに包まれた。ここは前半のハイライトと言っていい出来栄えで、ひときわ大きな拍手と歓声が客席から起った。

Brit Floyd

Brit Floyd

アルバム『The Wall』の再現かと思わせたセットリストは、そのまま名盤『狂気』の曲順を途中からではあるが再現していることに、ここで観客はまたハタと気づくことになる。曲順も重要な作品の要素であることは間違いないが、特にピンク・フロイドのアルバムはコンセプトに従い緻密なストーリーを紡ぐことで構成されているので、ライブで曲順通りに演奏されると、聴く側のカタルシスもさらに増していくことになる。

『狂気』から演奏される楽曲を聴きながら、ステージ上は『狂気』のジャケットで有名なプリズムと、そこから反射して7色に彩られる様をレーザーライトで再現して見せるという繊細な演出も見られ、度肝を抜かれる。また、後方にしつらえられたライトを周囲に拝している円形のスクリーンは、曲にシンクロしながら映像とライティングで緻密な世界観を見せつけていく。これらの演出と、ブリット・フロイドの再現度の高い演奏力、そして本家の魅力的な楽曲が交わる時、そこには本家とはまた違うが味わい深い感動が生まれることは確かだ。

また、スクリーンの映像は多彩な映像を映し出し全く観客を飽きさせないのだが、映し出されるものは、ピンク・フロイドのアルバムジャケットや、それを見たらフロイドとわかるアイコニックなモチーフが次から次へと映し出され、改めてフロイドのビジュアル戦略の巧みさを感じさせた。

Brit Floyd

Brit Floyd

「あれ、こんなところでこんな曲を挟むのか!」というサプライズな展開を見せながらも、ほぼ1時間ピッタリで第1部は終了。15分のインターミッションを挟んで第2部は打って変わって、アルバム『A Momentary Lapse of Reason』というフロイドの思想やコンセプトを一身に引き受けていたロジャー・ウォーターズが脱退した後のバンド後期の作品から「Yet Another Movie」で始まった。

これには驚かされたのだが、フロイドの頭脳であり思想的な役割を担っていたウォーターズ脱退後、デヴィッド・ギルモア体制として再出発したフロイドはより純粋に音楽的に楽しめるバンドとなり、そのライブも飛躍的に音楽と光の一大スペクタクルショーと化したが、この時代の楽曲はよりブリット・フロイドにハマるような気がする。ここではまるで本家と比べても遜色ないかのようなライブでの再現度合いに、非常に感銘を受けた。

そこから打って変わり、ライブは改めてアルバム『The Wall』へ。ここでも3曲ほどアルバムの曲順通りに楽曲が再現されたが、今度は、アルバム発売時の1980年に行われたツアーや、先述の2011年のロジャー・ウォーターズの完全再現ツアーで見られた、ちょっとしたお芝居のようなものを挟んだライブならではの演出をそのまま再現して見せた。アルバム『The Wall』はアルバムを通して一つのストーリーが展開されるコンセプトアルバムなのでそのストーリーが非常に重要になるのだが、それを掻い摘んだにせよちゃんと理解できるようにという演出がとても心憎い。

Brit Floyd

Brit Floyd

『The Wall』のパートを終えると、今度は聴きなれたキーボードのコードが響き、とてもよく粘るチョーキングが気持ちいいギターのフレーズがそれに続く。事前のライブの広告にも演奏曲として告知されていた「Shine On You Crazy Diamond」のもちろん Parts IからVまでの通しだ。キーボードとギターのみの静かな導入から、”マジックノート”といわれるあの有名な4音のギターの単音が響いた時、会場は割れんばかりの歓声に包まれ、ショウは再び山場を迎えた。この20分を超える大作に身をゆだねていると、もう既にトリビュート・バンドがどうの、ピンク・フロイドのコンセプトや思想がどうのということは関係なくなり、ただ、そのサウンドの孤高の美しさに恍惚とするばかり。

ここからは、フロイドいえばとこれという代表曲であり演奏予定曲として事前に発表されていた「Wish You Were Here」「Comfortably Numb」などが並び、有無を言わさぬ堂々たる演奏と、圧倒的な演出で大団円を迎えた。

Brit Floyd

Brit Floyd

そして、アンコールには、最後に再び『The Wall』から「Run Like Hell」が演奏された。このブリット・フロイドはトリビュート・バンドの中では珍しく見た目を似せてこないバンドなのだが(ビートルズのトリビュート・バンドはポール役がちゃんと左利きだったり等、髪型や服装も細かく似ていたりすることが多い)、最後のこの曲では、ベーシストがちゃんと(?)軍服にマントをつけサングラスをかけてロジャー・ウォーターズになりきっていたことがとても印象的だった。そして、イントロの終わりに一言「Help Yourself!(楽しんで!)」と叫んだのだが、この一言こそ、2011年のロジャー・ウォーターズが行った完全再現ライブでのMCと同じセリフなのだ(その後に発売された映像商品でも、この一言は確認できる)。

最後の最後で、同じセリフを同じ場面で同じ服装で叫ぶというまさにトリビュート・バンドという姿を見せられ、とてもうれしくなってしまった。なりきりで同じことをするのは最後の一コマだけ。それ以外は、愚直に音楽でピンク・フロイドという巨星に挑むという潔い姿勢。それが前面に出ているからこそ、単なる真似に成り下がらずに、胸を打つ音楽に昇華できるということなのかもしれない。

ピンク・フロイドが好きだった人、惜しくも本家のライブには間に合わなかった人、最近ピンク・フロイドに興味を持った人などなど、どんな人であれ、心の底から楽しませてくれるライブをブリット・フロイドは見せてくれる。

まずは細かいことはおいておいて、「Help Yourself!(楽しんで!)」。

Brit Floyd

Brit Floyd

 

PHOTO:旭 里奈

東京事変、新曲「永遠の不在証明」が劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』主題歌に決定 最新予告篇映像も公開に

$
0
0

東京事変の新曲「永遠の不在証明」(作詞作曲:椎名林檎)が、4月17日より全国で公開となる劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の主題歌に決定した。新曲は4月8日にリリース予定の東京事変のEP『ニュース』に収録され、主題歌を起用した最新予告篇映像が本日より公開された。

劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』は、今や発行部数が全世界累計2億3千万部を突破するコミックを原作とし、毎年驚異的な興行収入を記録している映画シリーズの最新作。毎回主題歌にも注目が集まる劇場版、今回初タッグを組んだ東京事変が「名探偵コナン」にチューンし新曲「永遠の不在証明」を制作。

また、2月29日深夜零時に5曲入りEP『ニュース』からの第二弾先行配信としてリリースされることが決定した。

東京事変 コメント

この度は名探偵コナンの新作「緋色の弾丸」主題歌を
ご注文くださり、ありがとうございます。
最早クラシックと呼ばせていただくべき大人気シリー
ズの映画ですし、同時にこのような暗躍モノこそ、我々
東京事変の十八番です。恐縮しつつも、今作本編の余韻
という火種に、油を注いで着火するような一曲をご用意
致しました。
ぜひ劇場へお運びくださいませ。東京事変2020


 

LONGMAN メジャー1stフルアルバム『Just A Boy』で描くメロディックパンクの王道と可能性

$
0
0

愛媛のライブハウスからメロディックパンク史に新たな歴史を刻むバンドが登場した。男女ツインボーカルバンド、LONGMANだ。彼らのライブは底抜けに明るい。ひらい (Gt/Vo) とさわ(Ba/Vo)による男女ツインボーカルが目まぐるしく入れ替わりながら、疾走感あふれるビートの上をスピーディに駆け抜ける。ネガティブに後ろを振り返ってしまうこともあるけれど、それでも懸命に前へと進もうとする歌詞が、聴き手の心を強く奮い立たせてくれる。2012年の結成以降、そんなふうに熱い歌を届けながら、全国のライブハウスで活動を続けてきた彼らは、昨年(2019年)11月にメジャーデビュー、2月5日に待望のメジャー1stフルアルバム『Just A Boy』をリリースした。今作は、彼らの大切なルーツであるメロディックパンクの王道とも言えるサウンドを軸にしながらも、新しい可能性も見出した意欲作だ。過去と現在、社会と自分自身、ライブハウスとあなた。それぞれの点と点を線でつなぎ、ここから大きな輪を描いていこうとする3人に話を訊いた。

――昨年11月にメジャーデビューしてから、環境の変化はありましたか?

ほりほり(Dr/Cho):東京に来ることは増えましたね。

――いまも愛媛在住でしたっけ?

ほりほり:そうなんですよ。

さわ(Ba/Vo):あとは、やっぱり関わってくれる人が増えたよね。

ひらい (Gt/Vo):こんなに人に囲まれて取材を受けることもなかったので(笑)。


――メジャーデビューシングル(「Wish on」)が、アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディングテーマだったのも、バンドとしては最高のスタートダッシュでしたよね。

さわ:めちゃくちゃ嬉しかったです。もともと『NARTO-ナルト-』のときから好きな作品だったから、「タイアップが決まりました」って言われたとき、びっくりしすぎて、私、叫んだんですよ。ふだんあんまりリアクションをとらないほりほりも「えっ!?」って言ってたよね。

ほりほり:うん(笑)。

ひらい:ふだんは“えっ!?”すら言わないので。

――(笑)。いつかメジャーデビューするっていうのは、バンドの目標のひとつだったんですか?

ひらい:そこはあんまり考えてなかったですね。バンドとしての活動を1個1個やっていこうっていう延長線上で、メジャーデビューのお話をいただいたので。

――インディーズ時代から、自分たちのちからで少しずつライブのキャパを広げてきたLONGMANにとって、“メジャー”というのはどういう場所なんでしょう?

ほりほり:たくさんの人が関わるぶん、責任が大きくなるなとは思ってます。そのぶん、僕らさえしっかりしていれば、よりたくさんの人に届けるパワーは増すというか。

ひらい:僕らが10のものを出したら、インディーズの場合は10のまま終わってしまう可能性もあるけど、メジャーだと、それを100にも1,000にもしていただけるので。僕らががんばることで、いままで以上に結果がついてくる可能性が広がる。だから、曲を作る上でもやりがいは感じますよね。

――これまでの8年間のインディーズ活動に関しては、いまどんなふうに振り返りますか?

ひらい:コツコツやってきたなと思います。僕らは目標として、“ずっとバンドを続ける”っていうことを掲げてきたんですね。若いうちはいいけど、年を重ねてからも、がっつりバンドをやるには、それなりに人気が出ないとダメだろうなっていうのはあったので。続ける、イコール、人気も比例しなきゃいけない。そういうことを意識して活動していくうちに、最初は自主レーベルからはじまって、いまの事務所に拾っていただいて、やっとメジャーまで来たなという感じですね。

――何一つ飛び級をせずにここまで来ましたからね。

さわ:ちゃんと一歩一歩やってきた感じだよね。

ほりほり:着実に。

――ただ、ずっと順風満帆だったかと言うと、そうではなくて。ちょうどバンドの勢いが加速してきた2017年頃に、さわさんの喉の不調による長期の活動休止もありました。バンド存続の危機でもあったと思いますけど、あのときはどういう心境だったんですか?

ひらい:メンタル的にはつらい時期でしたね。最初のほうは回復の兆しがまったく見えなかったから、このままバンドがなくなってもおかしくないなっていう状態ではあったんです。病気のことだから、いつになったら復活できるかっていう目途も立たなくて。僕は完全に飲みに行く回数が増えてました(笑)。とはいえ、いつ復活してもいいように準備だけはしておこうっていう感じで、曲だけはずっと作り続けていたんです。

さわ:私は、「リハビリのことだけ考えとったらいい」って言われて。それしか考えずにやってたんですけど、やっぱり心が折れるときもあって。そういうときに、ずっとひらいさんが曲を作り続けてくれたのは大きかったです。それを聴いて、“まだ歌いたい!”って、がんばれたので。

――その時期、ほりほりくんはどう考えていたんですか?

ほりほり:ふたりが「続ける」って言うなら待とうっていう感じでした。ふたりががんばってる以上、そこは足を引っ張るわけにもいかないし、復活してめっちゃ下手になってるとかは許されないから、少しでもレベルアップできるようにドラムを練習したりしてました。ここまで来られたのも、ふたりが引っ張ってくれてたのがデカいと思います。

――挫けそうな時期もあったけど、ここまでLONGMANがバンドを続けることができたモチベーションは何だったと思いますか?

ひらい:まだ夢半ばやしっていうことですね。単純に音楽が好きやし。あとは、周りの人たちの存在もあって、まだ僕らはやめるわけにはいかんなって思えたんです。

――周りの人の力も大きかっただろうけど、何よりこの3人が一緒だから乗り越えられたのかもしれないですね。

さわ:そうですね。実は活動休止の前にも、いったんメジャーデビューのお話をいただいてたんですけど、その直後に私が歌えなくなっちゃって……メジャーの話がなくなってしまったんです。

――さわさんのなかでは、“自分のせいでダメになっちゃった”という悔しさがあった。

さわ:はい。だから、1回なくなってから、またメジャーでやらせてもらえるってなって、私はすごくホッとしてました。こんなふうに同じチャンスが与えられることってなかなかないと思うので。

LONGMAN 撮影=鈴木恵

LONGMAN 撮影=鈴木恵

基本、音楽は明るいものでありたいなっていうのがあるんですよね。“いろいろあるけど、がんばろうな”っていうものになればいいなと。(ひらい)

――たしかに。そういう意味では、今作『Just A Boy』は、二度目のチャンスを掴んで、ようやく出せたメジャー1stフルアルバムになるわけですけども。個人的には、インスト曲にはじまり、LONGMANのライブをそのままパッケージしたような熱量を感じました。

ひらい:ありがとうございます。タイミング的にも、自分たちにとって勝負作になるだろうなっていう気持ちで作ったんです。活動休止中に作っていたストックのなかから、選りすぐりの曲をベストみたいな感じで選びました。

――曲はどれぐらい溜まってたんですか?

ひらい:40~50曲ぐらいあって。そのなかから、インディーズアルバム(『WALKING』)を出したので、残り30曲ぐらいのなかから選んだ感じですね。けっこう出し尽くした感じなので、この次のアルバムが心配なくらいなんですけど(笑)。

さわ:そのときはまた良い曲を作ろう。

――(笑)。アルバムを作る上で、“こういう作品にしたい”というのはありましたか? 自分たちのなかで大切にしたかったこととか。

ほりほり:うーん……明るさかな。

――たしかにLONGMANを語る上で“明るさ”はポイントですよね。

ひらい:たしかにレコーディングのなかで、「どっちにする?」って迷ったときに、明るいほうを選ぶことが多かったかもしれないですね。根はポップパンクが好きっていうところがあるので。

――うんうん。世の中には、暗い気持ちに寄り添うことで一緒に沈み込んでいくような音楽のかたちもあるけれど、LONGMANが目指すのは、そういうものじゃない。

ひらい:いまはけっこう暗い歌詞の曲が流行ってるイメージはあるんですけど、基本、音楽は明るいものでありたいなっていうのがあるんですよね。

ほりほり:ひらいさんは根が暗いから、「音楽だけは明るくなりたい」みたいなことじゃない?

ひらい:ああ、そうなのかなあ。

――ひらいくんの根がネガティブなんだろうなっていうのは、今作でも、「Nothing On My Back」とか「No End」あたりの歌詞を聴くとわかりますよね。過去のことを振りかえりがちで。

ひらい:はい、歌詞は暗いかもしれないですね。だから、なるべく曲は明るくしたいんです。“いろいろあるけど、がんばろうな”っていうものになればいいなと思ってるんです。

――あと、アルバムを聴かせてもらって、メジャー1stフルアルバムだからこそ、自分たちが“メロディックパンクバンド”であるっていう部分はしっかり伝えようとしてるのかなと思ったのですが。

ひらい:そこは、当然パンク育ちなので。


パンクロックは気持ちを熱くさせるものだと思うから、曲作りのときにもいかにサビでテンションが上がるか、みたいなことを意識します。(ほりほり)

――LONGMANが思う理想のパンクバンド像ってありますか?

ひらい:僕はSUM41ですね。もう15年ぐらい聴き続けてるんですけど、ずっと好きなんです。このあいだ、ライブを観に行ったんですよ。

ほりほり:泣いた?

ひらい:泣いた。1月にジャパンツアーをまわってたんですけど、その大阪ファイナル(Zepp Osaka Bayside)を見に行って。「The Hell Song」のイントロを聴いたときに、わっと涙が出てきたんです。何の涙かわからんけど、めっちゃドバドバ流れてくるやんっていう。

ほりほり:すごいなあ。

ひらい:15年間ずっと聴いてきた音楽だったから、“やっと聴けた!”と思ったんでしょうね。本当にいつかアメリカに行って、ライブを観たいなと思ってたぐらいなので。

――もちろん大好きなバンドを観ることができた!っていう感動も前提にはあるけど、そういうふうに一気に感情を解放することができるのも、パンクロックの魅力のひとつだなと思います。

ほりほり:そうですね。音楽って、いろいろなジャンルがあって、たとえば、オーケストラとかは落ち着いて聴く音楽じゃないですか。でも、パンクロックは気持ちを熱くさせるものだと思うんですよね。人を高揚させる音楽というか。僕らは、そういう音楽が好きだから、曲作りのときにも、いかにサビでテンションが上がるのか、みたいなことを意識するんです。

ひらい:まあね。理由とかはうまく説明できないけど、シンプルにパンクロックって、かっこいいんですよね。僕はSUM41になりたいんですよ。

ほりほり:なっちゃダメだけど(笑)。SUM41のように大きくなりたいよね。

さわ:ずっと憧れだよね。

LONGMAN 撮影=鈴木恵

LONGMAN 撮影=鈴木恵

――そう言えば、ひらいくんは「僕はパンクロックが好きで、パンクロックをやっているんだ」みたいなことをライブのMCでも言ってましたよね。

ひらい:言いましたね。なんかもうパンクロックをやることは趣味なんです。

さわ:わかる(笑)。

――さわさんは、自分なりにパンクロックに惹かれる理由って言葉にできます?

さわ:えっと……あんまり言葉にはできないかも。そんなに深く考えたことがなくて。ただ、ずっと好きなジャンルなんですよね。パンクロックの存在を知るまでにJ-POPの音楽はいろいろ聴いてたんですけど、そこまでハマるものがなくて。最初にパンクロックで好きになったのは、ELLEGARDENだったんですけど、そこからずっと好きですね。

――いま出たエルレもそうだけど、日本で言うと、ブルーハーツ、ハイスタ、10-FEETがいて、最近のバンドだと、フォーリミあたりにつながるパンクバンドの文脈があるじゃないですか。そこに共通するのは何かって言うと、日常と地続きの音楽で聴き手を鼓舞するパワーだと思うんですね。聴くだけで強くなれる気がする。そういうものをLONGMANも受け継いでると思うんですけど、どうでしょう?

ひらい:たしかに。10-FEETとかはまさにそうですよね。SABOTENの歌詞とか。自分がしんどいときに聴いて、他にも同じようにしんどい人がいるってわかると、それだけで“あ、自分だけじゃないんだな”って、がんばれるというか。僕も、中学、高校のときにパンクロックにハマって、それによって救われたことがあるので、いま曲を作るときも、そのころの影響は出てると思いますね。

さわ:私、ひらいさんの歌詞で好きなところが、ただ単に“元気だせよ”っていう感じじゃなくて、ちゃんと寄り添ってくれるところなんですよ。聴くタイミングによって、少しずつ受け取り方が変わったりするんですけど、そのとき、そのときで背中を押してくれるみたいな感じがするんです。

――今回のアルバムで言うと、「Nothing On My Back」とか「Take Your Time」、あとは「Just A Boy」がその路線で。なかでも、「Nothing On My Back」はアルバムのオープニング感も相まって、ものすごくパワフルな曲になりましたよね。

ひらい:「Nothing On My Back」は、今回のアルバムのなかでは比較的新しい曲ですね。これはメジャーになってから作った曲でもあったから、“メジャーでも、いままでのLONGAMNの良さを引き継ぎたい”と思って、わりと“ザ・ロングマン”っていうものを狙ったところはあるんです。

さわ:すごくLONGMANらしい曲ですよね。

ひらい:でも、新しい部分を見せたくて、サビではエイトビートとかツービートじゃなく、ドラムを連打にして新しい要素も入れたので、ちゃんと進化したかたちも出せたと思います。

――なるほど。今回のアルバムでは、LONGMANらしい要素も大切にしつつ、いままでやったことがないことに挑戦したかったと。

さわ:はい、すごくバラエティ豊かなアルバムになりました。


――新機軸な楽曲で言うと、「Replay」はミディアムテンポのポップソングですね。

ひらい:これは唯一ほりほりがAメロを作った曲なんですよ。初めてのことなんですけど。もともとコード進行自体はあったんですけど、それに僕がメロディをつけられなくて。スタジオで、「これにメロディにつけてみて」って言って歌ってもらったら、“思いのほか、いいぞ”ってなったんです。

ほりほり:まあ、降ってきちゃいましたねえ(笑)。

ひらい:本当に即興やったもんね、あれは。

――こういう作り方もできると、バンドとしても新しい可能性が見えますよね。

ひらい:そうなんですよ。“あ、なるほど、ラップの発想なんや!”って感じですよね。

――LONGMANは男女ツインボーカルが基本ですけど、この曲は、ほぼ全編さわさんがメインボーカルですよね。

ひらい:どういうふうに歌い分けるかは、いろいろレコーディングのなかで試しながら決めるんですけど。「Replay」のメロディはさわちゃんが合うなっていう感じでしたね。

さわ:いままでこういう曲がなかったので歌うのは難しかったです。普段は楽しい! 楽しい! 楽しい! っていう感じだけでやってたんですけど(笑)、これはそうはいかないので。心を落ち着かせて、なんとなく昔を思い出して、寂しくなっているみたいなイメージで歌いました。

――あと、レゲエを取り入れた「One Day」もLONGMANとしては新しいアプローチかなと。

ひらい:これは挑戦でしたね。

さわ:私、いままでレゲエを聴いたことがなくて。この曲を作るときに、ひらいさんに何曲かレゲエの音源を送ってもらったんです。

ひらい:ジェイソン・ムラーズとかボブ・マーリーとか。

ほりほり:僕もレゲエは慣れてないので、この裏打ちの感じは難しかったです。ドラムのレッスンに通ってるんですけど、そこで「どうしたらいいですか?」って聞いたら、「このグルーヴを出すには、たくさん聴くしかないよ」って言われて。とにかくずっとレゲエを聴いてました。

ひらい:最初にボブ・マーリーを聴かせたときに、(ほりほりは)「このパーカッションっぽいドラムは天才しか無理や」って言ってたんですよ。でも「がんばれや」って言ったら、やってくれましたね。あとは、レゲエじゃないけど、最近、僕、オブ・モンスターズ・アンド・メンっていう北欧のバンドも聴いてて。この曲は、それとボブ・マーリーを混ぜて作ってみました。

――レゲエなサウンドに引っ張られてるのか、歌詞もネイチャーな感じがしました。

ひらい:そうなんですよ。行ったことがないけど、外国の広い土地を想像したら、こういう音楽が鳴るよなっていうのをイメージしながら、広大な自然をイメージして書いたんです。

さわ:これを作ったとき、よく旅番組を見てたよね。

ひらい:そうそう。なんとなく旅っぽいものにしたいなと思ったんです。


――で、アルバムの最後を締めくくる「Just A boy」はいいですね。最初はふたりのハーモニーをしっとりと聴かせて、途中でバンドサウンドが入って爆発する。これ、やりたかったやつでしょう?

ひらい:そう、ずっとやりたかったんですよ。でも、なかなかできなくて。最初のしっとりするところがダサくなっちゃって、挑戦できずにいたんです。念願の曲です。

――全編英語詞ですけど、《Everything is gonna be fine》って歌ってるところ、日本語訳で“すべてうまいくさ”っていうところが、この曲の肝かなと思いますが。

ひらい:この曲は活動休止してたときに書いたんですよ。だから、まさに”すべてうまくいくさ”っていうのは、自分に言い聞かせて書きました。

――資料のセルフライナーノーツには、「この曲ができて、自信が持てた」と書いてありますけど、この曲で、どんな手応えを掴めたんですか?

ひらい:ミクスチャー感のない、純粋なメロディックパンクの良い曲を作るのって難しいなと思ってるんですよ。ありきたりになっちゃうというか。でも、この曲ができたときに、明らかに他の曲とは違うものができたっていう自信を持てたんです。

――要するに、メロディックパンクっていうジャンル自体に、ある種、王道の型みたいなものがあるぶん、そのなかでオリジナリティを出すには?という摸索のなかで生まれた曲だった。

ひらい:そうなんです。メロディックパンクの曲は全部同じに聴こえるって、よく言われることだと思うんです。僕も、それはけっこうわかるなと思ってて。いかに同じに聴こえないか、メロディックパンクのなかでも良い曲は良いから、それは何なのか?を考えるんですよね。メロディの良さとか、コード進行とか、いろいろな理由があると思うんですけど。いまはそれを突き詰めてるところですね。

――なるほど。あと、最後にひとつ、歌詞について聞きたいのが、このアルバムの節々から感じる“つながる”っていう想いです。いちばん明確に歌ってるのは、「Take Your Time」で。《つながれたこの命をもって 僕らは明日につないでいく》っていう。あとは「One Day」もそうですよね。

ひらい:そういうことを、ずっと考えてるんですよね。過去があるから、いまがあるっていうのは、いちばん大事なことだと思ってて。僕が書く歌詞の柱のひとつでもあるんです。僕らは親からもらった命を生きているっていうのもそうなんですけど、もっと言うと、戦争があって、戦後復興があって、あの世代の人たちがめちゃくちゃ一生懸命働いたから、いまの豊かな日本があるとか、歴史を遡っていくと、いろいろな人の想いがずっとつながった上で、いまの僕らの暮らしがある。そういうことを考えると、もっと自分もちゃんと生きなきゃいけないと思うんですよね。

――ひらいくんが、そういうことを強く意識するようになったきっかけはあるんですか?

ひらい:ああ、なんでやろう……。よく覚えてないけど、戦争のこととかをよく調べるんですよ。いろいろな国の歴史を見たときに、それが何千年も続いてるってすごいなと思うんです。

――なるほど。そう考えることで、自分の心が救われるのかもしれないですね。よく海を眺めると、自分の悩みがちっぽけに感じるって言うけれど、大きな歴史の流れを感じることで、人生の短さにハッとする。だからこそ頑張れるし、ふんばれるというか。

ひらい:はい、そういうことなんだと思います。

――アルバムのタイトルを『Just A Boy』にしたのは、「Just A Boy」という曲ができてからですか?

ひらい:そうです。「Just A Boy」は、メジャーデビューのタイミングだからこそ、少年の心を忘れないでいたいっていう気持ちで書いた曲なんです。音楽って青春だと思うんですよ。だから、そういう初心を忘れずにいたいっていう気持ちを込めて、アルバムのタイトルにもしました。

LONGMAN 撮影=鈴木恵

LONGMAN 撮影=鈴木恵

来てくれる人たちが現実逃避できたらいいなと思うんですよね。嫌なことを完全に忘れられるライブにしたいなと思います。(さわ)

――わかりました。では、最後にアルバム『Just A Boy』を引っさげたツアーが中盤に差し掛かりました。全公演対バンですね。

ほりほり:僕ら、ワンマンをやったことがないんですよ。

――どうして、LONGMANは対バンにこだわるんですか?

ほりほり:楽しいから、かなあ。

――シンプルですね(笑)。

ほりほり:なんて言うんだろう。対バンの魅力って、新しいバンドとの出会いだと思うんですけど、それがライブハウスの醍醐味でもあると思ってるんです。好きなアーティストを観に行ってて、その好きなアーティストが“こいつら、かっこいいんだぜ!”っていうアーティストと一緒にやってて、そのアーティストをまたお客さんが好きになる。それってすごく素敵なことだし、そういうのが音楽だなと思ってて。だから僕らはずっと対バンをやり続けたいと思うんですよね。

――後半戦は、BLUE ENCOUNT、打首獄門同好会、ヤバイTシャツ屋さんと、百戦錬磨のライブバンドとの対バンが控えてます。このあたりはみんな先輩バンドですか?

ほりほり:ヤバTは、僕と同い年なので、同期っちゃ同期ですね。Hump Backとかも同期になるのかな。みんな仲が良いんですよ。っていうか、基本、仲が良いバンドだけを呼んでますね。

――LONGMANでは、どんな空間を目指していますか?

さわ:来てくれる人たちが現実逃避できたらいいなと思うんですよね。生活をしてたら、誰だって嫌なことがあると思うんですけど、そういうことを完全に忘れられるライブにしたいなと思ってます。

ひらい:みんなにとって特別な日にしたいですね。

取材・文=秦 理絵 撮影=鈴木 恵

 

Viewing all 42981 articles
Browse latest View live