BiSHのツートップ、セントチヒロ・チッチとアイナ・ジ・エンドが両A面シングル「夜王子と月の姫/きえないで」でソロデビューした。その個性的なハスキーボイスで、これまでTeddyLoid (EP『SILENT PLANET2 EP vol.4 feat.アンナ・ジ・エンド』、MONDO GROSSO(「偽りのシンパシー」)、KenKen(LIFE IS GROOVE、RIZE)&鎮座DOPENESS(「PS4 Lineup Music Video『Boost Your Play』」)の作品にフィーチャリングで次々と参加。hideトリビュートアルバム『hide TRIBUTE IMPULSE』ではUK(MOROHA)とのスペシャルユニット・SEXFRiENDとして「Bacteria」を、ディズニーのカバーアルバム『Thank You Disney』では映画『リトルマーメイド』から「Part of Your World」をそれぞれカバーするなど、BiSHのなかでもその存在感ある声があちこちから高く評価されてきたアイナ。彼女がBiSH参加前に作っていた楽曲であり、ソロデビュー曲となった「きえないで」を自ら作詞・作曲した背景、歌詞に込めた思い、今作でアレンジ、プロデュースを担当した亀田誠治との制作について、深掘りした。 ――フィーチャリングをはじめ様々なところで引っ張りだこのアイナがソロデビューするということで。いまはどんな心境ですか?
いままではBiSHというものを背負った状態でいろんな方とのフィーチャリングでお仕事させていただいてたので、BiSHに貢献できるものを探して頑張ってたんですね。
――そこまで考えてたんですか?
わりと考えてましたね。まずは、その曲を良くするというのが大前提にありながら、その裏側で回り回ってBiSHになにか貢献できたらいいなっていう風に思って、外のお仕事はやらせてもらってたんですよ。でも、今回はそういうのを1回振り払ってみようと思って。そうしたら表現の幅がすごく広がって、やってて楽しかったです。BiSHの前に、アイナ・ジ・エンドの前に、私は一人の女性、その気持ちだけで今回は歌いました。
――ああー。だから、率直な意見をいわせてもらうと、今回の歌はアイナの見ちゃいけない部分まで見ているよるな気分になるんですよ。
あははは(笑)。分かります。生々しすぎますよね、ちょっと。でもこの曲を書いたのは18歳ぐらいのときなので。だから、いまと心情は全然違うので、私もなんか見ちゃいけない部分を見てる気がします。
――今回ソロをやるにあたって、作家さんに書いてもらうのではなく、なぜ18歳の頃に作った自作曲をわざわざ引っぱり出して歌おうと思ったんだろう?
最初に“ソロの曲をいっぱい作ってるんでしょ?”とavexの人に聞かれて、実際作ってるので、どれを出そうかってなったときに私は即答で「きえないで」がいいですっていったんです。18歳のときに作って、大切に大切にしてきて、これまで友達とかには歌ったりしてたんですけど。私には親友が一人いて。その親友のお母さんが亡くなっちゃったんですね。そのときに、友達のなかで一番最初に私に電話をかけてきてくれて。その子は電話口でヘラヘラしがら“お母さん死んじゃったわ”っていってきたんですよ。でも絶対その子は泣いてて。ヘラヘラしてるのに涙声なんです。親友の親が死んだ、ましてやそれが自殺だったとか……私はそういう経験が初めてだったから、なにもいえなくて。その子に“「きえないで」歌って”って頼まれたんですけど、私は震えが止まらなくて歌えなかったんですね。そのあと、火葬するときも一緒にいたり、ずっとその子に寄り添ってたんですけど。なにをしてても“あのときに歌ってあげられなかった”というのが悔いとして残ってて。いつか絶対その子の前でちゃんとこれを歌わなきゃって思っていたので、今回ソロを出すって決まったとき、その子に届いたらいいなと思って「きえないで」を選びました。それだけ私が一人に対して歌える曲であれば、誰かの心にも強く刺さるんじゃないかなと思って。そういう根拠のない自信だけでこの曲を推しました。
Image may be NSFW. Clik here to view. アイナ・ジ・エンド(BiSH) 撮影=大塚秀美
16~17歳ぐらいの頃に好きになった人のおかげで、“男の人って怖くないんだ”って思えて。その人に私は“女の子”にしてもらった気がした。 ――そもそも「きえないで」は、どういう気持ちで作った曲だったんですか?
これは……すごく元をたどっていくと、私にはトラウマがあって、男性に対して。友達とかはいいんですけど、男の人に関して“絶対無理っ”みたいに拒絶反応してた時期があったんですね。そういう時期は、好きな人も彼氏もできずだったんですけど。16~17歳ぐらいの頃に好きな人ができて。その人のおかげで“男の人って怖くないんだ”“優しいんだ”って思えて。その人に私は“女の子”にしてもらった気がしたので、その人のことを思って書きました。私が死に絶えてもあなたには生きててほしい、だからきえないで、女の子にしてくれてありがとうって。
――その人に対する純粋な想いを綴った曲なんですね。
うん、そうですね。
――曲はどうやって作っていたんですか?
18歳の頃だからお金がなくて。DTM初心者だから、最初にLogicをダウンロードして。MIDIキーボードも欲しかったんですけど、その頃はメルカリとか分からなかったので、中古屋を巡って“これ、ただで貰えませんか?”ってお願いしまくって(笑)。当然“無理です”っていわれるんですけど、そのうちショップの人とも仲良くなって、そうしたら結局貰えちゃって。まさかの(笑)。
――さすがBiSHだわ(笑)。
でも貰ったものの、自分では弾けず。だから、曲はコードっぽいものを自分で探して当てて、流れを作って。それを鍵盤を弾ける友達に送ってピアノを入れてもらって。次にギターを弾ける友達のところにそれを持って行って“これにギター入れてみてよ”って入れてもらって、トラックは作りました。でも、次に歌をどうやって入れるのかが分からなかったから、パソコンにイヤフォンをつないで、イヤフォンマイクに向かって歌って。超ノイズ入りまくりの「きえないで」ができたんです。
――それを、今回亀田さんにアレンジ、プロデュースをしてもらった訳ですけど。どうでしたか?
当時から、ここにドラムとかベースが入ったら絶対にもっとよくなるって思ってたんですけど、どうしても入れ方が分からなくて。ぐちゃぐちゃのまま完成してた曲だったので、その夢が今回叶いました。ベースもガンガン入ってて、サビにドラムがガツーンと入ったら絶対いいって思ってた妄想が、思ってた倍の倍以上の形になって、楽曲が生まれ変わった気持ちになりました。嬉しいというよりか、感無量という言葉が似合うんですかね。
――亀田さんとお話しはしました?
私がさっき話したトラウマのことや、親友に歌いたいということも伝えたら、亀田さんが“気持ちは受け取りました。僕なりに形を持っていきます”と。その一言ぐらいですかね。あまりどうしたいとかは聞かれず。
――歌についてはどうだったんですか?
ボーカルディレクションもほぼなかったです。最初はパートごとに分けて録ってたんですけど、私は分けて歌うと感情の起伏が繋がらないと感じたから、そこそこ録ってたにも関わらず“フルで歌いたい”っていったら、その私のわがままをきいてくれて。しかも亀田さん、私が“(歌の)修正をできるって知らなかったから、昔はピッチがズレたらジャストになるまで歌ってたんですよね”って話したら、“じゃあそれで限界までやろう。付き合うよ”っていってくれて。すっごい寄り添ってくれる方で。
――アイナのやり方に合わせてくれた。
そうなんですよ。同時進行でいろんなお仕事をやってるのに。すごい人だなと思って。亀田さんはそうやって(私の)感情を大事にしてくれてました。本当にいいテイクがとれたときは“イェーイ!!”ってガッツポーズして叫んでくれるから、一緒にいるだけで明るくなるし。亀田さんには、音楽って楽しいんだっていうことを改めて教わった感じです。
――歌詞は今回レコーディングするにあたって直したりしたんですか?
直してないです。だから、本当に未熟で、未完成っぽいところもあるのは自分でもわかってるんですけど。あえてそのままで。
――この曲って、サビはどこなんですか?
そう思いますよね(苦笑)。“恋が終わる~”からの、やたらうるさくなるところからがサビです。A⇒B⇒サビとか曲の構成なんも分からずに作ったんでぐちゃぐちゃなんですけど、誰かに評価されたいわけじゃなくて、親友のその子に届けばいいからそのまんまなんです。
――どこまでもその気持ちを強く貫いたんですね。
はい。そうすれば、さっきもいいましたけど、一人に届けば絶対他の誰かにも刺さると信じているので。でも、自分がいいっていうものを貫いただけでは、一歩間違えると独りよがりみたいになっちゃう。その配分は亀田さんとかが調整してくれて。だから、決して自分だけの独りよがりではない、と言い切れます。歌も楽曲もパフォーマンスもMVも。
――歌のサビの最後、<借りてきた言葉を貰って言います>のところを、歌では“ゆいます”と歌ってるじゃないですか? あそこはなにか意図があったんですか?
大阪出身で、18歳のころはまだ“いう”っていう言葉をあんまり使ったことがなかったんですよ。向こうだと“いまからゆうわ”で、“いまからいうね”とかないんで(笑)。その名残でそう歌ってました。そこ、誰も気づいてないですよ。いまいわれて初めて“ここ関西弁で歌ってるわ”って知ったので(笑)。
Image may be NSFW. Clik here to view. アイナ・ジ・エンド(BiSH) 撮影=大塚秀美
――歌うときに心がけたことはありますか?
レコーディングブースの右の壁に、指で“絶対きえないで”と書いて、そこに集中してから歌いました。
――なんでそんなことを?
なんでだろう。自分のスイッチなんですかね。初めてでした、そんなメンヘラチックなことをしたのは。だから、わりとBiSHを忘れて歌った感じはしますね。
――BiSHではいつもどんな風に歌おうと心がけているんですか?
私のなかの、これ以上ないぐらい全力で歌って、命削ってる感じで歌います。いまここで喉やってもいいわっていう気持ちで歌っちゃうんですけど。今回は、そうじゃない。技術的にうまく歌わない。棒読みというか……鼻歌感覚で歌うというのか。おうちでボーッとしながら歌ってる人、みたいな感じで歌いました。
――だから、BiSHのアイナでもないし、これまでのフィーチャーリングやカバーで聴いてきたアイナとも違いますよね。
これまでMONDO GROSSOさんとか、hideさんのトリビュートをやらせていただいたときも、わりと歌のディレクションは多かったんですよ。そのオーダーに対して120%で返すというのが自分のソロのスタンスだったんですけど。今回はディレクションがほぼなかったので、自分のなかのBiSHでもなく、アイナ・ジ・エンドでもなく、一人の女の人で歌ってました。
――ノーディレクションだったからこそ、歌でも“女の子にしてくれたね、あなたのおかです”が実現したんだ!
私が本当に男の人が嫌いだったときは、髪もショートカットにして、それこそ自転車も可愛い自転車は乗らずマウンテンバイクとかに乗ってて。口調も男の子っぽくしたりして。そうしないと男の子にやられるって気持ちが強かったんですよ。“女を出したら負け”っていう気持ちが、小5ぐらいからずっと自分のなかにはあって。だから、学校の男の先生にも面倒くさがられてたんです。私、やたらいじられキャラだったので、授業中よく当てられてたんですけど。当てられても“ゆわれへんわ、ボケ!!”っていう感じでずっと反抗してて、男の先生だけには。でも、この人に出会ってからは、女の子になってもやられるわけじゃないんだっていう、当たり前のことに気づいたんです。だから、ここでいってる“女の子”っていうのは性に対してというよりは、髪の毛を伸ばしてもいいしメイクしてもいいし、女の子っぽいことをしたら楽しいなっていうことに気づかせてくれた、という意味ですね。
――なるほど。そうやって女の子になってからの人生のほうが、アイナは楽しいですか?
そうですね。息苦しかったので、ずっと。だから当時反抗していた学校の先生には申し訳ないです。だって、高校のときとか絶対的に赤点で、補習を受けなきゃいけない点数しかとれてないのに、男の先生がアイナと二人っきりで補習授業をするのが嫌すぎて、点数を上げてくれてましたから(笑)。
――(笑)。それからもう一つ。歌詞のなかにたらこパスタが出てくるでしょ? アイナの好物なんですか?
うちのお母さん、料理があんまりうまくなくて。だいたいうちの料理は味がなかったんですよ。ご飯自体、あんまり作らない人で。帰ったら500円玉が置いてあって、隣りにオリジン弁当のメニューがある、みたいな毎日だったんです。けど、たまーにパスタを作ってくれて、“やったー!!”って食べてみたら“味ねぇ!”っていう(笑)。歌詞に書いたのは、上京して一人暮らしをしだした頃だったから、あんなに味のないお母さんの料理も美味しかったんだな、愛があったんだなって気づいた時期で。だから歌詞に入れたんだと思います。
――泣いちゃうね、お母さんがこれ読んだら。
はははっ(笑)。
――MVもリリカルな仕上がりになっていましたけど。どんなテーマで作ったんですか?
大喜多(正毅)監督という、BiSHの「オーケストラ」や「My landscape」という大きな曲を撮ってもらった人に撮ってもらったんですけど。テーマは、大喜多監督には“BiSHだとメンバーが女の子っぽい子が多いから、アイナはいつも男の子側に寄ってるよね”といわれて。
――ああ、そうかも!
私も気づいてなかったんですけど、そうかもと思って。“だから、パフォーマンスもわりと女性的じゃない方が多いよね? だったらBiSHではない、アイナの女の人としての一面を見せたらいいんじゃない?”と監督から提案されて。それで作りました。
――それで今日もこんなフェミニンな衣装なんですね。
これも衣装の外林(健太)さんが作ってくれて。おしゃれな部屋着みたいな感じで。
――普段おうちではこういうワンピースを着てるんですか?
着ないですね。だから嬉しいです。
――踊るシーンはあまりなかったですね。
はじめはダンスの振りを作ってたんですよ。でも当日現場に行ったら、大喜多監督がいろんなものを用意してくれていて。例えば、机の上にお皿が2枚あって、その上には食べかけのパンと、もうひとつはパンを食べきってる空のお皿。その他にはペンと紙。床には毛布が置いてあって。これは使うしかないと思って、作ってきた振りを全部現場で変えて。スタッフさんがカメラや照明の調整してる間に、ずっと床にゴロゴロ転がりながら新しい振りを考えてやった感じです。ほぼ1カットで撮りましたね。
――歌、歌詞、MV全編を通して、この作品で自分の女性的な部分をみんなに見られることに対して、抵抗はないですか?
正直、ないですね。これで“うわ、無理”って思って受け止められない人もいるかもしれないけど。それでいい、じゃなくて、いつかその人たちも迎えにいくんで。いまは受け止められないでもいいよ、という感じです。そこまで、これを出すって決めてから腹はくくってます。
一人ひとり個性の強い最強集団になる。それがBiSHという塊になれたらいいな。自分を含め大事なのは、BiSHがあるからソロができるっていうこと。――分かりました。ところで、チッチのソロは聴いた?
聴きました。何回も聴いてます。めっちゃいいなと思いました。
――アイナはチッチに対して、ライバル心みたいなものはあるんですか?
正直1度も思ったことないんですよ。
――チッチとは声質も対照的だけど、アイナは自分のハスキーな声、いまは好きになりました?
昔はめっちゃ嫌いだったけど、誰かに響いてるかもしれないって思った瞬間は、好きになりました。「プロミスザスター」を歌ってるときに、たまに好きになれるぐらいですかね(笑)。だから、好きか嫌いでいったら、ずっと嫌いなのかも。でも、自分のどこのパーツよりも、歌はまだましなのかなと思います。
――そんなに自分に自信ないの?(笑)
だって、二の腕のプニプニがよくてとか、顔がよくてとか、おっぱいが大きくてとか、美脚でとか、私にはそういうのがまったくないんで。声が唯一、人から“いい”っていわれる部分なので、他の部分よりはましなんだろうなって思ってます。でも、最近思うんですけど、TVとか出たときに“こんな気持ちじゃダメだ”と思って。自分のことを受け入れて、向き合わないといけないだろうなっていう時期ですかね、いまは。好きになるとかじゃなくて、受け入れて武器として扱って戦っていかなきゃいけないんだろうなって。だから、またこれから変わるかもしれないです。
――では、ここからはBiSHについて聞きたいんですけど。BiSHは横浜アリーナをソールドアウトさせて、ライブも成功させましたよね? メンバー内では、音楽でソロ活動をする人もいれば、本を出す人もいて。アイナは今後のBiSHについて、どんな未来図を考えていますか?
そうだなぁ。次はヌード写真集でも出しますか?
――それ、需要ある?
ないですね(笑)。いま思ってるのは、ソロでやるメンバーはそれをもっと伸ばして突き抜けるところまでやる。そうやって突き抜けた人たちが集まったとき、一人ひとり個性の強い最強集団になる。それがBiSHという塊になれたらいいなって、最近は思います。でも、自分を含め大事なのは、BiSHがあるからソロができるんだよっていうこと。それを忘れないでやれたら、きっと最強の集団になれるんじゃないかな。
――BiSHはこの後ホールツアーが始まり、ファイナルは横アリ超えの幕張メッセ国際展示場9~11ホールが待ち構えています。自信はりますか?
絶対に埋めなきゃっていう気持ちが強いです。もしここでメッセが埋まらなかったら、“野音のBiSHよかったね”とか“横アリのBiSHよかったね”っていわれだして、自分たちもそう思ってしまうんじゃないかと思って。いけるところまで快進撃を続けたいから、そのためにもチケットを売り切って、メッセのステージに立ちたいんです。そのためにも今回任されたソロでできる限り突き抜けて、BiSHの幅を広げたい。アイナ・ジ・エンドを、チッチを、アユニを、いいなと思った人にはBiSHを聴いて欲しいし、モモコ(グミカンパニー)の本を読んだらライブに行ってみたいなと思って欲しい。
――でもアイナのソロやチッチのソロを聴いて、BiSHを聴いたりライブに行ったら……。
“全然違かった!”ってなるんですけどね(笑)。でも本当に、メッセは売り切りたいです。
――分かりました。それでは最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。
今日ここで話した、ここにある言葉は嘘偽りないので、これを読んで少しでも気になる部分があったら、会えたらもっと好きになってもらえるかもしれないので、会いに来て欲しいですね。幕張メッセに。
取材・文=東條祥恵 撮影=大塚秀美
Image may be NSFW. Clik here to view. アイナ・ジ・エンド(BiSH) 撮影=大塚秀美
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