MeseMoa.(めせもあ。)が、全国ツアー2018「MazeNo.9」のファイナル公演をTOKYO DOME CITY HALLにて行い、会場に集まった約3,000人と生中継の視聴者1万人以上が見守るなか、新たな目標へとスタートを切った。
今回のツアーは、9人1組となってゴールを目指す巨大アトラクション「MazeNo.9」で、間違った扉を開けてパラレルワールドに迷い込んでしまったメンバーを助けに行くという、ライブパフォーマンスだけでなく、演劇要素も含んだ内容となっている。
MeseMoa.
会場にアカペラが流れ、演劇バージョンの「ON」でライブがスタート。メンバーカラーがあしらわれた9つの扉から、ブルーの衣装に身を包んだ9人が登場し、ミディアムなテンポの曲からロック、ポップテイストの曲へと、映像を挟みながら、バリエーション豊かな5曲が続いた。
このパフォーマンスの後、最初のMCに続いて、パラレルワールドに迷い込んだ自分を連れ戻すための決め台詞を、一人ひとり順番に披露していくことに。それぞれが語りかける自分とはすなわち、“MeseMoa.ではない人生を歩んでいる自分”。最年少のあおいは「お兄ちゃんがいっぱいいるし、楽しいから帰ってきな!」と叫ぶと、会場から歓声が上がり、他のメンバーも笑顔を見せる。学校の先生、保育士、図書館司書……それぞれの道を生きてきた9人が、同じ夢として新たに選んだ芸能の道。各々が自分自身に問い掛ける言葉に、これまで苦労をともにしてきたファンの目にも涙がにじんでいた。
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途中、そんなしんみりとした空気を感じたのか、会場にいた赤ちゃんが泣き始めるというちょっとしたハプニングも。それに気づいたメンバーの「みんなの代わりに泣いてくれているんだよね!」「感情の共有だね」という言葉に、会場が温かな空気に包まれた。
その後もユニット曲や、真っ白な衣装に着替えてバラードやウィンターソングなどを、愛嬌たっぷりに歌い上げる。そして、ペンライトを持つ手を挙げて大盛り上がりの「最強バケーション」でラストを飾った。
9人が去った会場にアンコールの声が響き渡りしばらく経つと、1月29日にリリースされる2ndアルバム『It's Showtime!』の発表とともに、この日初めてメンバーカラーを取り入れた衣装に着替えた9人が再び登場し、アルバム収録曲「庭の樹」をアンコール1曲目として披露した。
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ニコニコ生放送の1万人を超える視聴者、会場の大勢のファンが見守るなか、最後のアンコール曲へ進もうとすると突然、警報音とともにステージのスクリーンに“重大発表”の文字が浮かんだ。全国ホールツアーの開催が発表されると、会場はこの日1番の歓声に包まれる。ツアーファイナルは、パシフィコ横浜。MeseMoa.史上最大規模の会場となる。ツアーファイナルがパシフィコ横浜であることを事前に知らされていなかったメンバーは、ファンとともに驚きを隠せない表情でスクリーンを見上げていた。動揺したメンバーからは「やばくね?」「どうしよう……」と思わず本音も飛び出す。
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気を取り直し、ファンの前に並んだ9人に、客席から「おめでとう!」と祝福の声が飛ぶと、リーダーの白服は目に涙をにじませながら、「挑戦であることも分かっているし、余裕を持って臨める会場ではない」と率直な感想を伝える。そして、これまでの6年を振り返りながら、「夢の武道館への一歩を大きく踏み出したい。パシフィコ横浜に立つ僕たちの姿を観に来てください」という言葉とともに、メンバー全員が深々と頭を下げた。顔を上げまっすぐと見つめる視線は、これまで一緒に歩んできたファンと次なる大きな目標に向けられていた。
MeseMoa.は、2019年5月の大阪を皮切りに、全国8か所をまわる全国ホールツアーを開催。8月4日、ツアーファイナルをパシフィコ横浜で迎える。